■2000年7月31日 朝日新聞 掲載より





■大阪府大東市北条小学校

 5年生48人は、今年の総合学習のテーマに、そば栽培を選んだ。7月初め、栽培経験のある山形県山辺町立鳥海小学校の全校19人の子どもたちにテレビ電話で勘どころをたずねた。=写真
「種はどれぐらい植えるの!」「1アールに500グラム」「まき方は!」「手に盛って指の間からこぼすように。まいた後はほうきで土をかける」
 「どれぐらいとれる」の質問に「1アールで15キロ」と返事があると。「そんなに」とどよめいた。
 これまでに学年を3班に分けて準備を進めてきた。「耕しまくり隊」は背丈ほどの雑草が生い茂る約3アールを3週間かけて畑に変えた。「種を手に入れ隊」は、農協に種の会社や試験場などを紹介してもらい、ただで譲り受けた。
「栽培法調査隊」は茨城県のそば農家などに電話で取材した。インターネットで検索するうちに、鳥海小学校を探し当てた。メールで質問すると、「電話会議しましょう」と学校備品のテレビ電話の機器を貸してくれた。
 子どもたちを見守る星野勇悟先生は「情報を集めて選び、判断していく力と、その過程を表現する力を身につけさせたい」と狙いを話す。
 すでに種まきを終えており、9月末には収穫する。その間、市内のそば職人に手打ちの仕方やつゆの作り方を訪ねる。一連の成果の報告書を、「国際ソバ研究者協会」に送る予定だ。打ったそばは11月18日、創立30周年記念行事で、ざるそばにして振る舞うことにしている。